無料 おすすめ【2024・2023最新版】リファレンスチェックサービス 比較6選

採用で企業と人材がマッチしているか把握するため、リファレンスチェックを取り入れる企業が増えています。
企業は転職希望者を採用する際、履歴書と職務経歴書、採用面接の少ない機会で人柄を把握しなければなりません。
そこで活躍するのがリファレンスチェックであり、企業と人材のミスマッチを防ぐことに繋がります。
今回はリファレンスチェックとはどういうものかを解説したうえで、おすすめのリファレンスチェックサービスを紹介します。
それぞれのサービスに特徴があるのでコレが「おすすめ」と決めるのは難しいですが、オンラインのリファレンスチェックサービスを選ぶ際はぜひ参考にしてください。

リファレンスチェックは日本語に訳すと「身元照会」「経歴照会」と言われ、転職希望者・中途採用者についてヒアリングを行うことです。
企業が採用希望者を判断する際、その材料となるのは履歴書・職務経歴書・面接だけです。
面接では1回、多くても2回の面談のみで人物像を把握し、信頼できる人物か見極めなければなりません。
しかし、面接という限られた時間で人物像を把握し、企業と人材が本当にマッチしているかどうかを判断するのは至難の業です。
もし採用希望者が履歴書や職務経歴書に嘘を書いていたとしても、書面の情報だけでは嘘を判別することもできません。
そこで重要となるのがリファレンスチェックです。
企業がリファレンスチェックを行う際は、以下の手順で進めます。

  1. 候補者本人が指定した推薦者の連絡先を確認する
  2. 企業と推薦者で相談して日程を調整する
  3. リファレンスチェックの質問内容を決める
  4. 予定した日程でリファレンスチェックを実施する
  5. 内容をレポートとしてまとめる


事前にリファレンスチェックを行う旨を採用希望者に伝え、同意を得て上記の流れで進めます。
リファレンスチェックは個人情報に関わる内容を、前職の上司や推薦者に確認する作業です。
本人の同意を得ずに行うと法律に抵触する恐れもありますから、事前に同意を得ることを忘れないでください。
アメリカでは一般的に行われているリファレンスチェックですが、日本でもその必要性が近年高まってきました。
採用希望者の経歴、能力、人物像、働きぶりなどを知ることで、採用後のミスマッチを防ぎやすくするのです。

採用候補者へのリファレンスチェックを取り入れている企業は増加していますが、なぜリファレンスチェックが必要なのでしょうか。
リファレンスチェックを行う目的には大きく3つの目的があります。

●企業の求める人材とのミスマッチを防ぐ
●履歴書や面接では把握できない人物像を確認できる
●採用候補者が意図的に隠している情報を知ることができる

企業の求める人材とのミスマッチを防ぐ

リファレンスチェックでは、履歴書や面接での対応だけでなく、採用候補者の職場での実際の働きぶり、実績なども確認できます。
リファレンスチェックにより自社で求めるスキル・実績に、採用候補者の持つスキルや経験がマッチしているかを詳細に把握し、判断することができます。
企業が採用候補者を雇用してから教育、実務経験を重ねるには相応の時間が必要です。
それに比べて自社にとって必要なスキル・実績があり、転職後すぐに活躍が期待できる人材の方が貴重です。
リファレンスチェックにより、企業と採用候補者とのミスマッチを防ぐ効果的な対策になるでしょう。

履歴書や面接では把握できない人物像が確認できる

履歴書や面接では、書面での経歴や実績、面接での数十分の会話でわかる範囲しか人物像を把握できません。
リファレンスチェックでは、勤務態度や人間関係の質問もあり、企業で実際に働いている姿を見た推薦者からも詳しい情報を聴くことになります。
仕事への向き合い方、コミュニケーション能力、他者と協力できるかどうかなど、付き合いのある人物から教えてもらえます。
採用後のミスマッチを回避する意味でも、リファレンスチェックで人物像を把握することは大事な目的の一つと言えるでしょう。

採用候補者が申告していない情報を知ることができる

採用候補者は無意識的に、転職先に「良い自分」を見せようとします。
そのため、リファレンスチェックでは本人から申告されていない情報について、他者の視点から知ることができるメリットがあります。
他者からの情報はミスマッチを回避するというだけでなく、採用後にどの部署に配属するかという点にも関わる内容です。
申告されなかった情報も、採用候補者の適性を知るためには重要な内容であり、リファレンスチェックで調べることが大事です。

リファレンスチェックサービスを提供する会社は数多くありますが、その中でもおすすめの6社を比較・紹介します。
それぞれに特徴がありますから、サービス選びの参考にしてください。

●バックチェック(backcheck)
●リファチェック
●ネンタメ
●ASHIATO
●Parame Recruit
●oxalis

バックチェック(backcheck)

バックチェックはオンライン完結型のリファレンスチェックであり、調査代行などは行っていません。
企業側はオンラインで候補者宛にバックチェックでの依頼を送付し、候補者が推薦者に説明、推薦者がリファレンスチェックに回答する仕組みです。
従来はオンラインでの面談や電話で質問する手間がありましたが、バックチェックではオンラインなので企業にも手間が掛かりません。
推薦者の好きなタイミングで回答もできることから、推薦者側の予定にも配慮できます。
具体的には次の手順で進みます。

  1. 採用候補者からリファレンスチェックの同意を得る
  2. 採用候補者が承諾したら、推薦者へリファレンスチェックを依頼
  3. 推薦者がリファレンスチェックチェックの質問内容に回答する
  4. リファレンスチェックが送付されて完了


バックチェックの報告によると、同社のリファレンスチェックでの回答率は90%以上となっており、高い回答率も魅力です。
導入事例として、仮想通貨で知られるCoincheck、ベンチャー企業の広報を支援するPR TIMES、オンライン会計ソフトのfreeeなどでも利用されています。

リファチェック

リファチェックはバックグラウンドチェックを専門に扱う調査会社が開発したオンライン完結型のリファレンスチェックサービス。1ヶ月単位で利用でき業界最安を誇っています。7,000円で5名分利用できるので1名あたりわずか1,400円と激安です。しかも、経営者向けのオトクなプランが用意されていて、1名あたり1,000円で利用することが可能。
初期費用は不要なのでコストパフォマンスは抜群なリファレンスチェックサービスです。
また、オプションでデータチェック(ネガティブサーチ)が格安で利用でき、採用の精度が格段に上がります。
メッセージ送信機能があるのも特徴的。
回答はシンプルに評価できる仕様になっていて、回答時間の短縮を実現しています。
リファチェックを使用したリファレンスチェックは、以下の手順で進みます。

  1. 企業は採用候補者にリファレンスチェックを依頼する
  2. 採用候補者は推薦者にURLを送信して依頼する
  3. 推薦者がURLにアクセスして回答する
  4. 企業がレポートを確認する


4つのステップで簡単にリファレンスチェックできることから、スピード感を持って採用を行いたい企業におすすめです。

ネンタメ

ネンタメは、月額1万円で使い放題のオンライン完結型リファレンスチェックサービスです。
初期費用が不要で、サポートも無料で受けられます。
中途採用だけでなく、新卒採用、業務委託、アルバイト、人材派遣の方においても利用できます。
質問項目は100個以上あり、企業側で職種に応じた内容を選択可能です。
最短2日でリファレンスチェックが完了するスピーディーさも、流動性の高い現代の転職事情にマッチしています。
ネンタメを使用したリファレンスチェックは、以下の手順で進みます。

  1. 企業は採用候補者にリファレンスチェックを依頼する
  2. 採用候補者は推薦者にリファレンスチェックを依頼する
  3. 推薦者がリファレンスチェックに回答する
  4. 企業がリファレンスレポートを確認する


簡単操作でスピード感を持って採用を行いたい企業におすすめです。

ASHIATO

ASHIATO(アシアト)は、求人情報サイトや人材紹介などで知られる「エン・ジャパン」が提供しています。
元々求人情報等を取り扱っていたノウハウを活かし、2020年のリリースから既に300社以上で導入されています。
ASHIATOは、従来のリファレンスチェックで注目されやすかったネガティブな側面ではなく、採用候補者がどのような活躍をしてきたかを可視化する点が特徴です。
質問内容は採用候補者に対する周囲の信頼、実績、人物像にもスポットを当てており、入社後にどのような活躍が期待できるか予想しやすくしています。
ASHIATOでのリファレンスチェックは次の手順で進みます。

  1. 企業は採用候補者に「調査依頼URL」を送信して依頼する
  2. 採用候補者は推薦者に「調査依頼URL」を送信して依頼する
  3. 推薦者がURLにアクセスして回答する


以上の流れが全てオンラインで完結できます。
完成したリファレンスレポートは、面接官アドバイスも一緒に出力されるので、採用のポイントを確認できる点がメリットです。
英語でのリファレンスチェックにも対応しており、海外に拠点のある外資系企業が利用する場合にもおすすめです。

Parame Recruit

Parame Recruit(パラミーリクルート)は、株式会社Parameが提供するオンライン完結型リファレンスチェックです。
Parameでは従来の質問内容に加えて、オプションでさらに細かなバックグラウンドをチェックできます。
具体的には以下の調査が可能です。

●職歴調査
●学歴調査
●資格調査
●新聞
●メディア調査
●Web・SNS調査
●反社チェック

ISO27001認証も取得した調査会社「産通」と連携していることから、採用候補者の細かな情報まで調査できます。
採用前に職歴や学歴だけでなく、人間性や犯罪歴・訴訟歴の有無、不適切な人間関係がないかチェックできる点が特徴です。
細かな背景をチェックできますが、その分早い段階でのリファレンスチェックというより、内定直前でのリファレンスチェックに向いています。
リファレンスチェック後のレポートでは、推薦者の回答内容をAIが解析し、推薦内容の信頼性が妥当か判定も行ってくれます。
企業の求める人材とのミスマッチが起きにくいことから、採用候補者を十分に見極めたうえで採用したい企業におすすめです。

oxalis

oxalis(オキザリス)は国内で最初にオンラインリファレンスチェックを導入したサービスです。
リファレンスチェックは採用候補者の職歴、実績を実際に確認するのは元々の目的ですが、oxalisは上司や同僚からポジティブな評価を引き出すことが目的です。
他のオンライン完結型リファレンスチェックと違い、質問内容はoxalis側で用意します。
最短2‐3日、回答率は99%と返信速度と返信率の高さが特徴的です。
Oxalisのリファレンスチェックは次の手順で進められます。

  1. 企業からoxalisにリファレンスチェックを依頼する
  2. Oxalisが採用候補者にリファレンスレターの記入を依頼する
  3. 採用候補者が推薦者にリファレンスレターの記入を依頼する
  4. 推薦者がリファレンスレターに記入し、oxalisへ送付する
  5. oxalisが回答内容からリファレンスチェックを確認
  6. 企業はリファレンスレター・リファレンスチェックシートをダウンロードできるようになる


リファレンスチェックシートはoxalisのサーバー内に保存されているため、企業が希望すればいつでも確認できます。
英語と中国語のリファレンスチェックにも対応しているので、幅広い人材を募集したい企業にはおすすめです。

おすすめの6つサービスについて、料金・納期・特徴でそれぞれ比較してみました。(2023年1月16日現在)

サービス名 料金 納期 特徴
バックチェック(backcheck) ・企業による ・平均3日 ・オンボーディングプランの作成サポートあり
・職種と役職に合わせて自動で質問を生成
・オンライン完結型
リファチェック

・月額5,000円~
※初期費用なし
※1ヶ月単位で利用可能
※お試し無料

・当日 ・業界最安
・申し込んで即日利用可能
・月額18,000円から使い放題
・無料で試せる
ネンタメ

・月額10,000円~
※最低契約期間/1年

・最短2日 ・月額10,000円から使い放題
・サービスとリファレンスチェックに関する無料サポートあり
・採用シーンが中途採用に限られない
ASHIATO 1.チケットプラン:30,000円/人
2.定額課金プラン:利用者による
・平均3日 ・独自の質問項目を用意
・「活躍の足跡」でポジティブな活躍を可視化
・面接アドバイスあり
Parame Recruit 1.チケットプラン:15,000円/回
2.使い放題プラン:50,000円/月
・3営業日 ・使い放題プランでは人数を問わず無制限に利用可能
・専属カスタマースタッフによる相談・対応
・SNSとの連携あり
oxalis 1.Aプラン:30,000円/人
2.Bプラン:70,000円/人
3.Cプラン:89,000円/人
1.Aプラン:2-3営業日
2.Bプラン:5営業日
3.Cプラン:5-7営業日
・Aプランはオンラインのみ
・B/Cプランはオンラインと電話インタビューあり
・A/Cプランは海外でも対応可

いずれも料金には大きな違いがあり、オンライン完結型は電話インタビューありのリファレンスチェックよりも費用が安い傾向でした。
費用が高いリファレンスチェックの場合は、その分調査内容が詳細でサービス内容も充実しています。
各社で特色があるため、自社にとって最適なリファレンスチェックサービスを選ぶのが大切です。
料金・納期だけでなく利用目的によって、外国でも活躍できる人材、フレッシュで優秀な人材など求める条件次第で選ぶ方がよいでしょう。

リファレンスチェックはオンラインでの就活・転職が活発化する中で、企業にとっても重要になってきています。
これまでのように履歴書と面接だけで人物を判断するのではなく、その人物の経歴、人間性の情報も求められるようになりました。
入社後に早期離職や人材のミスマッチを防ぐためにも、リファレンスチェックでどのような人物か把握しておきましょう。
長く企業に貢献してくれる人材を発見するには、採用前のリファレンスチェックが鍵となります。
今回紹介したおすすめのリファレンスチェックサービスを参考に、企業に最適な人材を採用してください。